遅ればせながら、明けましておめでとうございます。Ryo@nydewebdesignです。
NYはいつになく寒い年末年始ですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします(._.)
新年一発目は、またまた病気ネタで。胃腸炎が治ったと思ったのもつかの間、今度はクループ症候群で、夜間救急に行くことになりました。
聞きなれないクループ症候群とは?アメリカの救急病院はどんな感じ?
いざという時に慌てないために、ぜひ参考にしてくださいね。(本当はそんな場面が無いのが一番いいんですけど…)
クループ症候群とは
私は自分の子どもが発症するまで、一度も聞いたことがなかった「クループ症候群(Croup、以下クループ)」。
クループ症候群とは、特定の病名ではなく、声帯や喉の周辺がウイルスの感染や、アレルギー的な原因によって炎症を起こす疾患の総称です。生後6ヶ月から3歳の子供に多く見られる疾患で、秋と冬に発症しやすくなります。
クループ症候群の特徴は、発症すると徐々に声がかすれていき、犬の鳴き声に似た「ケンケン」「ケーンケーン」というような咳をすることです。オットセイの鳴き声のような咳と表現されることも。
このような咳は、炎症によって咽頭あたりが腫れ、空気の通り道が狭くなることで起こります。
(参考:こそだてハック)
クループの特徴でもある咳は、英語でも同じように「seal or dog bark cough(オットセイや犬の鳴き声に似た咳)」と表現します。単純にbarking coughとも言います。
他にも発熱・のどの痛み・声のかすれなどが症状として挙げられますが、一番深刻な呼吸困難の症状が出始めたら要注意です。
我が子の場合
クループには様々な症状がありますが、うちの場合はまず普通の風邪っぽい咳から始まりました。
治らない咳→咳の音が変化
はじめのうちは風邪に似た「ケホケホ」という咳だったのですが、数日様子を見ても良くならないな〜と思っているうちに「ケンケン」(本当にこういう甲高い音がします)という咳に変わっていきました。
この咳が出る時は特に激しく咳き込むことが多く、本当に見ていてつらそう。。
加湿も効果薄
困ったときのグーグル先生によると、これはクループという症状では?ということで、部屋には加湿器2台を常備稼働。
咳がひどい時はバスルームで熱いシャワーを出して、その中に10分ほどこもり熱気で喉を温めたり。(これは正式にお医者さんとかにも薦められる方法です)
しかし試行錯誤してみたものの、あまり良くなる気配がない……。
「でも病院に行っても薬が出るわけじゃないみたいだよ?どうしよっか〜」と相談していたある日、ついに症状が悪化したのです。。。
突然の呼吸困難
基本的に寝付きのいい息子も、咳のせいでここ数日は寝苦しそう。。。
寝ても自分の咳で起きてしまって苦しくて眠れない…という悪循環でしたが、その日は一度寝付いた後にやはり起きてしまい、ずいぶんと激しく咳き込んでいました。
主人が先に「病院行ったほうがいいんじゃない?」と心配し始め、私ははじめは「まだ様子見でいいと思うけど…」と渋っていましたが、ヒューッと音を立てる何かの発作のような呼吸に、さらに激しくなるケンケンという甲高い咳。
この苦しそうな様子を見て、夜12時を回っていましたが夜間救急に行くことに決めました。
本当はもっと早く連れて行ってあげればよかったです。ごめんね。。。
着の身着のまま夜間救急へ…
とりあえずジャケットを着て財布・保険証だけ持って、主人が事前に調べていた(ナイス!)アストリアにあるMount Sinai QueensのEmergency Roomへ。
場所はここです。
受付で症状を伝えるとすぐに処置室へ入るよう促され、主人は息子に付き添い処置室へ、私は必要書類を記入するため、受付で待機。保険証の情報や住所、電話番号、勤務先などを控えられ、受付済みであることを証明するリストバンド(出産の時もこんなのつけられたような)をもらい、ついに私も入室。
既に診察は終わっており、「Severe Croup(深刻な状態のクループ)」と診断された息子は、器官拡張をするための薬を吸入しているところでした。薬は、ネブライザーという薬が霧状に放出される器具を通じて投与されます。
クループ治療の注意点
クループって意外と発症する子どもが多いらしく、先生も「うちの子どももよく夜中になってたよ〜」と言ってましたが、私は全然聞いたこともなくて、本当に焦りました。
以下、病院で聞いた話と今回の症状を見て気づいたことの覚え書き。
病院で処置を受けるしか回復方法はない
先生によると、ここまで深刻な病状(呼吸困難)になってしまうと病院で器官拡張の処置を受けない限り良くなることはないということでした。
最悪の場合、様子見の間に呼吸が止まってしまうこともあるので、いつもよりひどくなったと感じたらすぐに病院に行ったほうがいいとのこと。
クループは特に夜間に症状がひどくなる傾向があるので、別部屋で寝ている場合は要注意です。
喘息とは全く別物
よく喘息の発作と間違われるクループですが、クループはウイルスによる感染(風邪の一部)によるものがほとんどで、喘息とは全くの別物だそうです。
専門的な話では、器官の狭窄が起こる場所が違う(クループは上気道、喘息は下気道)などの見分け方もあるようですが、素人判断は危険ですし、どちらにせよ発作が起きていれば危ない状況に変わりはありません。
ただし元々喉が弱い子、喘息持ちの子はクループになりやすいこともあるようなので、発作が出ている時に医師の診察を受けるのが確実です。
退院まで長時間を覚悟すべし
クループは落ち着いたように見えても聴診器で呼吸音を聞くと雑音が混ざっている場合が多く、最低でも3〜4時間は様子を見るために退院させないことになっていると説明がありました。(これは他の病院では違うポリシーがあるかもしれません)
病院に到着したのが12時半ごろ、やっと息子が寝始めたのが2時ごろ。この時点ではまだ呼吸に不安があるといわれ、まだ退院できないなら寝よう…ということで私は息子と同じベッドで、主人はイスで仮眠。
結局朝5時ごろに退院許可が出たのですが、主人は仕事のため荷物を取りに&着替えに一度帰宅、私はそのまま少し仮眠を取らせてもらったため、退院したのは朝8時でした。
これでも回復まで早かったほうだと思うので、もっと深刻な状態ならかなりの長丁場を想定したほうがよさそうです。
落ち着いたら飲食物など準備を
病院内は売店がないので、もし症状が落ち着いて外に出られるようになったら、長期戦に備えて飲み物や食べ物を買ったほうがいいかもしれません。
また家族間の連絡や調べ物にスマホは必須ですが、充電器もあったほうがいいです。まぁこれは子どもが病気なのに家を出る時に「充電器持たなきゃ!」とか思う余裕はないと思うので、いつも使うバッグにひとつ予備で入れとくのが無難ですね。
私も今回のことでなるべく充電器は持ち歩くことにしようと思いました…
最後のほうは充電10%とかで焦った(・_・;)
家庭での治療方法
と、こんな感じで初めての夜間救急での治療は終わったのですが、クループは急に良くなることはありません。
フォローアップも必要で、退院後24-48時間以内にかかりつけの小児科医で診察を受けることが推奨されています。
また、小児科医の薦めもあり、家庭用のネブライザーを購入しました。(近所の薬局では保険適用外で50ドルぐらいでした)もちろん薬は処方してもらってくださいね。
こんなペンギンの子ども用のネブライザーで、約4時間おきに症状が出てるうちは吸入を続けるように、とのことでした。とはいえ、咳以外元気だから動き回ってあんまり吸わないんだけど…(;・∀・)
他には、先述したようにバスルームで湿気を吸わせたり、頭を少し高くして寝かせたりしながら様子を見るぐらいしか方法がないんですよね。
劇的な回復が見込める方法はないので、一度発症したら根気よく付き合ってあげてください。うちは完治まで1週間ぐらいでしたねー。
まとめ
冬場って本当にウイルスがたくさんいるのねって思った今年の秋冬でしたw 保育園行ってなくてこれだもんな…Σ(゚Д゚)
みなさんも寒い冬を元気に乗り越えましょうねー。もしケンケン咳をしているお子さんがいる方は、夜に特に注意して見てあげて、救急に行くことも想定してください。
では、途中サボりながらも3年目に突入した本ブログもどうぞよろしくお願いします♡ Ryo@nydewebdesignでしたー!