こんにちはー 🙂
実は次男を妊娠中、妊娠糖尿病と診断されて食事制限→インスリン投与とけっこう辛かったRyo@nydewebdesignです。
既に記憶が薄れかけてきてますがw、妊娠糖尿病と診断された時の注意点と、治療法、出産時の注意点などまとめていきます。
妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病は全妊婦さんの7〜9%がかかるといわれている、妊婦が注意すべき糖代謝異常です。
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めませんが、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。また妊娠前に糖尿病と診断されている場合は、血糖を十分に管理し、糖尿病の合併症(網膜症や腎症)がある場合、その状態の評価を行った上で計画的に妊娠することが、健康な赤ちゃんを産むために非常に大切です。
出典:日本産婦人科学会
妊娠糖尿病になりやすい人の特徴としては、家族に糖尿病の既往歴がある、肥満、高年齢など様々な要因がありますが、私はどれにも当てはまらなかったので誰にでもなる可能性があります。
決して不摂生が原因とかではないので、自分を責めないでくださいね!
しかも一人目の時にならなくても、二人目でなる…という私のようなケースもあるので、本当に妊娠は赤ちゃんごとに違います。
先生によると、アジア人は米や麺類などの炭水化物を多く食べるので、妊娠糖尿病になりやすいということでしたし。
妊娠糖尿病の検査方法
妊娠糖尿病は妊娠24〜28週ごろに行われるブドウ糖負荷試験という方法で検査されます。
詳しい検査内容はこちらの記事にあります↓

私のクリニックの基準値は「1時間後に120mg/dL」以下だったのですが、なんと今回は180mg/dL!!!!!!(゚д゚)!!!!!!
先生もびっくりするぐらいの高数値でした。。
最初の検査に引っかかったら
ただしこの検査は体調に左右される部分もあるため、本当に妊娠糖尿病なのか調べるために3-hour glucose testと呼ばれる検査を受けることになります。
これは検査の12時間前からFasting = 断食(口にしていいのは水のみ)を行い、①ブドウ糖摂取前②摂取後1時間③摂取後2時間③摂取後3時間と、なんと4回も採血をするかなり辛いテストです。
もちろんこの検査中も水しか飲めず、しかも左右交互の腕で2回ずつ、計4回採血となかなか体力を奪われます。
かなりフラフラしますので、上のお子さんがいる人はご主人に見てもらうか、誰かに預けるようにしましょう。一緒に連れて行くのは無謀です。
妊娠糖尿病の治療その1・食事制限
見事に2回目の検査でも引っかかった私。
先生の紹介でMaternal Fetal Medicine In New Yorkというハイリスク妊婦専門の施設のNutritionist(栄養士)とカウンセリングをして、Diet Change(食事制限)を進めることになりました。
この施設はCarnegie Imaging for Woman Carnegie Hillと同じビルに入っていますので、こちらで胎児スクリーニングをしている方は行きやすいかと思います。

炭水化物→× 卵・野菜→◎
栄養士のカウンセリングをまとめると、要は
- 炭水化物は血糖値が上がりやすいから、量を減らす
- タンパク質と野菜を多く摂る
- どの栄養素も摂取量ゼロにはしない
ということでした。
日本での食事制限はわかりませんが、こちらはたとえ血糖値を上げる炭水化物であっても、摂取量ゼロではなく、カップ半分もしくは1/4を必ず食べなさいという指導でした。
その理由はやはり炭水化物は胎児への栄養として必要で、全く食べないのは体に悪いというのです。
チキンや卵などのタンパク質を4、野菜4、炭水化物2ぐらいのバランスで考えるといいかもしれません。
血糖値の自己測定
さて、妊娠糖尿病になったら避けられないのが、起床後&毎食後計4回の血糖値測定。
こちらでは下記のキットを使って自分で血糖値を測定します。日本でも同じでしょうか?
- 血糖値チェッカー(Glucose Checker)
- 針(Lancet)
- ストリップ(Test Strip)
- アルコール綿(Alcohol Prep Pads)
これらを使って自分で指の腹に針を刺して、直径5mmぐらいの血液をストリップに染み込ませて血糖値を測定します。
この穿刺は、私は少しチクっとするな〜ぐらいだったのですが、試しに主人がやってみたら涙目になってたので、個人差があるようですw
起床時は80mg/dL以下、食後1時間値は120mg/dL以下を目標に食事制限を進めていきます。
ここで効果が出れば、次のインスリン投与をする必要なく出産まで進めます。
妊娠糖尿病の治療その2・インスリン
残念ながら食事制限の効果が全く出なかった私は、どんなに炭水化物を減らしても食後の血糖値が160mg/dLまで上がる日々が続きました。
このままだと胎児に悪影響が出る可能性があるということで、少し抵抗はあったもののインスリンを使った治療に進むことになりました。
必ず説明されると思いますが、妊娠中にインスリンを投与すると、0.000…%というほんの僅かではありますが、miscarriage(流産)、stillbirth(死産)の可能性が高まるといわれています。
ですから、どうしてもインスリンは打ちたくない!食事制限で頑張る!!という人は徹底的に先生と栄養士と話したほうがいいでしょう。
ただし妊娠糖尿病の程度によってはインスリン治療が避けられない場合もありますし、インスリンを拒んで胎児に影響が出るほうが大変という考えもありますので、様々な角度からリスクとメリットを決めましょう。
インスリン投与量も上がっていく
今のインスリン注射はペンシル型で、こちらの針も使い捨てタイプ。
ペンシルの端にある目盛りで投与量を調節し、食事を摂る直前に脇腹に注入します。
ちなみにこちらは全然痛くありませんのでご安心を。
はじめは2ユニットだったのですが、これも効果が薄かったので、最終的には6ユニットまで量が増えました。
その頃になると確かに血糖値の上がり幅が抑えられ、食後1時間値が110程度まで下がるようになりました。
臨月〜産後の注意点
妊娠糖尿病の場合、ハイリスク妊婦という扱いになるため、出産時・産後も含めていくつか注意すべきことがあります。
39週以降は帝王切開
私のクリニックでは39週0日までに産まれなかったら巨大児になる恐れがあるので帝王切開になるといわれていました。
また前述したように僅かながら死産の可能性もあることから、40週の予定日まで待つのは好ましくないそうです。
(私は37週で産まれたため、自然分娩となりました。しかも37週なのに3,100gと大きめw やはり40週までいってたらかなり大きかったかもしれません。)
出産中も血糖値を要観察
急に血糖値が上がったり、胎児の呼吸が止まったりしないように、陣痛中も血糖値をモニターする必要があります。
必ず陣痛・破水が起きて病院に行った時も妊娠糖尿病であることを伝えてください。
細かい患者の情報が共有されてないケースもあるので、Do you have any issues during your pregnancy?(妊娠中に何か問題はありましたか?)と聞かれなくても、念の為ナースや麻酔医など全員に伝えるといいでしょう。
産後の血糖値検査が必要
通常は出産すれば血糖値が通常に戻りますが、まれに産後も高血糖の状態が続き、糖尿病を発症する人がいます。
ですから必ず産後6週間を目安に血糖値検査を受けてください。
ここで問題がなくても、一度妊娠糖尿病にかかると人生で糖尿病にかかるリスクが6倍も高くなるという研究もありますので、検査から6ヶ月以内に2-hour glucose testを受けるよう指導されます。
産後は赤ちゃんのお世話で大変ですが、①産後6週間での血糖値検査②その後6ヶ月以内の2-hour glucose testを忘れずに受けるようにしましょう。
まとめ
書いてるうちにいろいろと思い出してきて、上の子もいたし、引っ越しもしたし、逆子だったし結構大変だったなぁ…と今更ながらまわりのヘルプに感謝です(*^_^*)
チキンサラダばっかりで本当に飽きたし、ただでさえイライラする妊娠期がもっとイライラするしw
でも適切な治療をすれば大丈夫です!元気な赤ちゃんに会えますので、安心してください♡
不安なことは先生に聞いて、産後にラーメン&チャーハン食べるのを夢見て乗り切りましょうw
では、Ryo@nydewebdesignでしたー!