昨日、Microsoft Technology Centerで行われたIf Conferenceというテック系ミートアップに参加してきました 🙂 ニューヨークで日本人の起業支援を手掛けるJapan NYC StartupsとJETROが中心となり、ニューヨークの日系スタートアップ事情やコミュニティの現状、米国進出の鍵やアイディアの創出など、さまざまなテーマでパネルディスカッションやセッションをするイベントでした。
とても興味深いイベントだったので、参加したセッションの内容と様子を紹介しますー!
- 概要
- Fukuoka : Creating s Startup Community (2:00pm-2:45pm)
- Global Macro Trends and Startup Course-Setting (3:00pm-3:45pm)
- Panel Discussion : Launching Products in Japan (4:00pm-4:45pm)
- How to Disrupt the Personal Mobility Industry (5:00pm-5:45pm)
- Closing Remarks (5:45pm-6:00pm)
- Open Networking (6:00pm-8:00pm)
- まとめ
概要
イベントは
Japanese entrepreneurs, gifted technologists, and successful founders converge for a full day of incredible talks and info-sharing sessions
と銘打たれているだけあって、ニューヨークを中心に活躍する著名な日本人起業家の方々が登壇。ウェブ系事業と起業が興味のある私にとっても、興味深いセッションが並びました。
会場の外にはスポンサー企業のブースが並び、軽食スペースも。しかしブース写真を撮るのを忘れるといういつもの体たらくっぷり。元々マメじゃない性格が災いして、イベントごとで写真を撮る習性がないのを強制しないと(TдT)
会場にはいくつかカメラも入っていたので、どこかのニュースか番組で放映されるのかも。
コミュニティパートナーには友人のMaksimくん(@Maksim01bac)が運営し、私も微力ながらライターを務めるNew York Point Guide (@newyork_pg)の名前も!さすが!!
Fukuoka : Creating s Startup Community (2:00pm-2:45pm)
Cacooなどのオンラインサービスを手掛けるヌーラボ(NuLab Inc.)のCEO・橋本正徳さんの講演。
スタートアップの場として、なぜ東京や大阪でなく福岡がこんなに盛り上がっているのか?というのを軸に、ヌーラボが手掛けてきたプロジェクトや福岡の魅力をお話されていました。
途中から参加したので初めのほうは聞き逃してしまいましたが、
- 福岡は福岡市からの助成・補助が手厚いこと
- 若いクリエイターが多く情熱・活気があること
- 市がこじんまりとしていて、空港も含めたアクセスが簡易であること
- アジア各国へのアクセスがいいこと
などをアドバンテージに挙げていました。あとは東京・大阪に比べて物価も安く、ご飯とお酒がおいしいのが魅力だなぁと個人的には思います。(大阪は嫌だけど、福岡は住んでもいいと思うw)
かなり緊張されている様子でしたがw、橋本さんのお人柄が伝わるセッションでした。残念ながら英語はあまりお上手ではなかったので(すみません)、ローカルの人にどこまで内容が伝わったかな?というのが気になりましたが、日本関連のテック系イベントなので日本語を話せる人がほとんどだったので大丈夫かな。
Global Macro Trends and Startup Course-Setting (3:00pm-3:45pm)
ファッション系スタートアップ「Material Wrld」CEO・矢野莉恵さん(@rieglobe)、アジア人向けデーティングサービス「EastMeetsEast」CEO・時岡まりこさん、イベント管理・集客オンラインサービス「Peatix」CEO・原田卓さん(@takumeister)の日本人起業家3名と、Union Square Venturesアナリスト・Jonathan Libovさん(@libovness)の対談。
皆さん、もちろん華々しい経歴でいらっしゃるけど、結局は「やるか」「やらないか」の違いだけ。思いついたものを考えぬいて形にしたから今成功しているというのが共通項でした。
Material Wrldでいえば買取額が現金でなく専用デビットカードで支払われるTrade-In Card、EastMeetsEastaでいえばユダヤ系向け同サービスからインスパイアされたアジア人に特化したデーティングサービスという発想。現存のサービスからさらに「何が足りないか」を嗅ぎとって形にした結果、世の中の需要にマッチしたんですよね。
「こういったサービスが作りたい!」という思いがあるなら、とりあえずやってみないとわからない。時間がないとか技術がないとか、そういったのは言い訳でしかないよなーと身につまされる時間でした。。
さらにこの3名は英語も超堪能。技術やアイディアに語学力がプラスされると、さらに物事がスムーズに進むという好例でもありますね。
Panel Discussion : Launching Products in Japan (4:00pm-4:45pm)
オンライン英会話「OKPanda」CEO・Adam Griesさん、健康アプリ「Noom」ディレクターの宜保陽子さん(@yokogibo)、交流プラットフォーム「Meetup」国際担当ヘッド・Odile Beniflahさん(@obeniflar)のパネルディスカッション。
日本でサービスローンチする際の注意点、経験談、ローカライズのポイントなどお話されていました。
日本って特殊で、技術やインフラはとても整備されていてハイエンドなのに、どこか保守的でユニークサービスが残る島国。このままだと海外の企業やスタートアップにいろいろと乗っ取られるだろうなあ、と思います。
もちろん日本を良いマーケットだと考えている人が多く参加していて、翻訳作業やコネクション作りについての質疑が多かった印象。個人的には日本語のネイティブになるのって英語を覚えるより難しいと思っているので(もちろん英語のネイティブになるのも難しいのだけど)、元々日本語が話せる私たちが英語を覚えるのはこういった人の需要にもマッチできるはず。日本語ってニッチだけど、需要高いと思う。
質疑応答で皆さん口を揃えて「PRエージェンシーは使うな」と言った後に、PRの人が質問してるのが面白かったw
How to Disrupt the Personal Mobility Industry (5:00pm-5:45pm)
次世代型車いす「Whill」CEO・杉江理さん(@sugix_)の講演。恥ずかしながらこの講演で初めてWhillのことを知りましたが、素晴らしかった。 (写真はHPからスクリーンショットを撮らせてもらいました)
医療業界って何につけても政府・病院・メーカー・製薬会社の癒着が激しくて、参入するのにハードルが高いといわれているけど、日本じゃなくアメリカにフォーカスして新しい車いすを開発したこともそうだし、ユーモアを交えた講演もとても面白かった。
人の役に立つことと、新しいテクノロジーが見事にマッチした製品でした。確かにこの何十年で電話は交換手方式からスマホに進化したのに、車いすが同じ形なのはおかしいよね。
Closing Remarks (5:45pm-6:00pm)
主催者であるJETROの方からご挨拶。
最後は日本式に、ということで一本締めからの三本締めレクチャーw これも日本に残るユニークさの一つ…かな?
Open Networking (6:00pm-8:00pm)
終了後は会場外のスペースでドリンクと軽食有りの懇親会。
起業家志望、弁護士、プログラマー、マーケター、メディア、学生などなど、幅広い人が参加していました 🙂 友人の奥さんとばったり会ったり、高校の先輩と久しぶりにお話できたり、思いがけない出会いも。
産休に入ってから外の人と話す機会もめっきり少なくなり、引き続き世間との疎外感を感じていたけれど、やっぱりシャバwに出て新しい人と出会うのは大切!いろいろな刺激を受けられる時間でした。
まとめ
はじめは大きいお腹で行くのは気が引けていましたが、やっぱり行ってよかった!出産前の貴重な時間、動ける限りは動いていたほうが精神的にもリフレッシュできてオススメですー(∩´∀`)∩ワーイ
また何か面白いイベントに参加できたら報告します!ではRyo@nydewebdesignでしたー♪