アメリカ出産体験記・後編です(`・ω・´)
まだ「【アメリカ出産体験記・前編】壮絶20時間!無痛分娩は無痛じゃなかった!」を読んでない方は、そちらからお願いします◎
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後編では産後〜退院までどんな流れで進むのかまとめました。ほぼ一日しかないのに(ないから?)やることたくさん。
5/14(土) 22:46 -出産〜休憩&入院部屋の選択
無事に出産を終えたら、部屋の準備ができるまでそのまま分娩室で母子同室で休憩できます。
入院部屋は個室(Private Room)と相部屋(Shared Room)があり、個室は付き添いも一緒に泊まることが可能でトイレ・シャワー付き。もちろんそのぶんお値段お高めなんですが、夫いわく既にほとんどの個室がいっぱいで、空いていたのは$750/泊 (一番か二番に安い部屋)が数部屋だったそう。
はじめは「一泊8万って高っ!もったいない!」とも思ったんですが、相部屋だと夫が泊まることもできないし、夜は自分ひとりで赤ちゃんのお世話&自分のケアをしないといけないので、「個室でよかった…」というのが退院後の正直な感想。
産後の体で全部ひとりでやるのは無理だし、個室だと気を遣わないで済むので夫婦&親子のコミュニケーションにもオススメです◎
しかし出産が夜11時近くだったので、あと1時間粘れば1泊ぶん浮いたのかな、とかセコいことを思ったり(´・ω・`)w
ちなみにマウントサイナイは金曜日に計画分娩(帝王切開)を予約する人が多いので、金・土は個室が混み合っているそうです。帝王切開する人は平日が狙い目かも?
5/15(日) 1:00 -個室へ移動
赤ちゃんの健康状態チェックや、部屋の手続き・支払いなどしていたらこんな時間に。車いすで個室へ移動します。
部屋にはベッド(私用+付き添い用)、テレビ、トイレ・シャワーと一通り揃ってます。
そして実はこの部屋は「Bridge View」ということで夫が選んでくれたんです。その眺望がコチラ!じゃーん!!
……詐欺だ(`;ω;´)
2:00 -授乳開始
移動後は早速、ナースが部屋の使い方や病院のルールを説明。
私がアメリカっぽい!と思ったのは、両親と赤ちゃんにはIDタグがつけられていて、ナースが私たちに赤ちゃんを引き渡す時には毎回タグに書かれた番号を読みあげないといけないこと。これが一致しないと両親である証明ができず、引き渡しができません。
また病室から出る時は必ずバシネット(下写真の台)に赤ちゃんを乗せた状態で移動しないといけません。※白いタオルでぐるぐる巻きにされているのは息子。
日本でもこんなに厳重に管理されてるんでしょうか??事故や犯罪を防ぐためだと思いますが、さすがアメリカ〜と変なところで感心。
母乳育児を希望したため、授乳の指導を受け、これから3時間おきに授乳(というかおっぱいをくわえる練習)をすることに。
息子は大きめに産まれたため、最初から乳首を吸う力が強くて上手だったのですが、そのぶん乳首の痛みがすごい。。入院グッズで持ってきたラノリンクリームが大活躍しました!
2:30 -貧血
実は先ほどのナースから「健康状態のチェックと安全のため、トイレに行きたくなったらナースコールしてね」と言われてました。が、別件でちょうど他のナースがいたので「トイレ行っていい?」と聞いたらOKと。
そこで「顔色が悪いね。念のため(支えたりするため?)もう一人呼んでくるね」と個室で一人になった瞬間、頭グラグラ、視界真っ白。息も絶え絶え、夫に「やばいかも…」と伝えた次の瞬間、意識ぶっ飛び(;・∀・)
血、出しすぎたみたいです。
目が覚めたらナース2人と夫に囲まれ「名前は?ここがどこかわかる!?」と質問され、つらくて目を閉じればアルコール綿で鼻をフガフガして起こされる「寝たら死ぬぞ」状態w
産後ハイで「意外と大丈夫〜♫」とか思っててもかなり負担がかかってたんですねー。(そりゃそうだ)妊娠10週目あたりで地下鉄で倒れた事件を思い出しました(´・ω・`)
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みなさん、産後のトイレはひとりで行かないように気をつけましょう…。あと水分&カロリー補給を忘れずに。
さすがにこの状態でずっと母子同室は怖かったので、3時間おきの授乳以外は子どもを新生児室 (Nursery)に預けることにしました。新生児室は同じ階にあって、この日に産まれた赤ちゃんがズラリ♡
少しでも自分だけの時間が持てれば、その隙に体を休めたり出産報告メールもできます♫
ここが子どもの世話を他人に任せられる最後のチャンス!赤ちゃんと一緒にいたい気持ちもすっごくわかりますが、これから続く寝不足の日々に備えて体力回復したほうがよいかも。
7:00 -朝食
写真を撮り忘れましたが、確かパンケーキ&ベーコン、オートミール、フルーツ、ヨーグルト、コーヒーとかだった気がします。オートミールは母乳に良いとか。
夫は近所のダンキンでコーヒー&ドーナツを調達。
8:00 -かかりつけ医の診察&出生証明書作成
開口一番「貧血で倒れたんだって〜!?」とびっくりされ(;・∀・)「この小さい体でビッグベイビーだったもんね…よく頑張ったね」と労ってくれました。。
もちろん体は痛いし貧血でフラフラするし、全身ボロボロなんですが、痛み止め&便秘薬ももらっているので先生にできる処置はないのが正直なところ。それでも戦友との再会の感動?がありますw
あとは日本のパスポート作成のために出生届提出を急ぎたい人は、ここで「医師作成の出生証明書」にサインをもらっちゃうのがオススメ!
詳しい手続きは別記事にまとめますが、日本のパスポート作成には日本の戸籍が必要 (=出生届の申請)で、それにはアメリカの出生証明書 (Birth Certificate)が必要です。うちは意外と早く生後2週間ほどで郵送されてきましたが、遅れる場合も見据えて病院で先に作っちゃうのがベターです◎
あとは今後の診察の流れ、退院後の検診 (約6週間後)などを話して終了です。しかしこの日もお産を2件抱えてたらしく、タフだなぁ…。
9:00〜 -もろもろ手続き
明日には退院を控えているため、全ての手続きを終わらせようと色々な人が入れ代わり立ち代わり病室にやってきます。
①小児科医 -マウントサイナイに常駐する小児科医が赤ちゃんの健康状態をチェックします。
②聴力検査 -きちんと耳が聴こえているかチェックするため、一度病室から赤ちゃんを連れ出します。
③麻酔医 -エピデュラルの後遺症が無いか、チェックします。
④フォトサービス -病院が行っている記念写真撮影のお知らせ。確かデータをもらうだけは無料?とかだったので、興味がある方は。(実際はそんなことしてる暇ほとんどない…)
⑤ケーキ -出産祝いに病院からケーキ&カードの差し入れ。まぁお世辞にもおいしいとは言えないアメリカンなお味でした……お気持ちだけで嬉しいです。
⑥授乳 -3時間ごとにナースが子どもを連れて来てくれます。いろいろ手続きなんかしてると、あっという間に次の授乳になっちゃう(;・∀・)
⑦投薬 -朝昼晩と薬剤師?薬をくれる担当の人?が来てくれ、痛み止め (Pain Killer)と便秘薬 (Stool Softener)をくれます。
10:00 -SSN&Birth Certificate手続き
これが産後でいちばん重要!!
今後アメリカで何をするにも必要なSSN (ソーシャルセキュリティーナンバー)とBirth Certificate (出生証明書)の手続きです。
アメリカ国籍は出生地主義を採用しているため、両親が日本人であっても取得可能です。(ただし二重国籍の場合は22歳でどちらか選択する必要がありますが)係の人が書類を持って病室に来てくれるので、退院までに記入して所定場所に提出しましょう。…と、いうことは?
そーなのです!退院までに提出ということは、それまでに名前を決めておく必要があります!!Σ(゚Д゚)
実際に顔を見て決めたいよね〜(o・ω・o)と思っているとすぐ提出期限がやってきますのでご注意を。(退院後も手続き可能らしいですが、たぶん面倒&間違う&時間がかかるので、入院中に済ませたほうが絶対いいです)
ミドルネームをつける場合は、そちらを決めるのもお忘れなく◎アメリカ国籍を取るなら、日本人同士の子どもでも関係なくつけられますよー。
12:30 -昼食
魚のソテー、ライス、野菜つけあわせ、オレンジジュース。バナナもついてたかな?メインは肉、魚、バーガーなど4種類ぐらいから選べました。
夫はチーズバーガー&フライをチョイス。
13:00 -面会
せっかく個室を取ったので、と近くに住む知人を呼びつけ面会に来てもらいました(∩´∀`)∩ワーイ
面会可能時間は11:00-19:00だったかな?部屋番号を一階のセキュリティで伝える必要があるので、面会にくる人には事前に伝えるようにしましょう。
実はこの知人の奥さんが私と同じ予定日で、この時はちょうど日本で陣痛中。彼女は予定日ぴったりにかわいい女の子を出産しました♡
14:00 -Lactation Class (母乳学級)
産院のLactation Consultant (母乳育児のスペシャリストの助産師?のような人)が行う自由参加のクラスがあったので参加しました。
この日の参加者は私含めて7人で、白人系3人、韓国系2人、インド系1人という内訳でした。赤ちゃんの男女比もちょうど半々ぐらい。どの赤ちゃんも昨日産まれたばかりなので小さくてかわいい〜♡そしてみんなうちの息子の髪の毛フサフサ具合にびっくりw
コンサルタントの座学から始まり、母乳のメリット、母乳が出る仕組み、出が悪い時はどうすればよいか、などなど。
アメリカはお母さんたちの仕事復帰が早いこともあり、母乳育児にそこまで熱心ではない (ミルクと併用しないと働きに出られないから)イメージだったのですが、搾乳機やおしゃぶりを使いはじめるタイミング、授乳間隔についてなど、どのお母さんもかなり真剣!
最後に授乳姿勢(横抱き、フットボール抱き)を実践して終了。全部で1時間ちょっとですが有意義なクラスでした。
そしてみんな出産翌日で疲れた表情ながらも頑張ってるお母さんがこれだけいるんだ!と妙な連帯感も生まれます(o・ω・o)
しかし欧米系の子に比べて、うちの子は体以上に頭が一回り大きかった…w 既に体型の差が(´;ω;`)ウッ
※授乳の実践があるので、当然ながらお母さん以外は出席不可です。
17:30 -夕食
チーズバーガー&フライ、オレンジジュース、オレンジ。(食べかけでごめんなさい。。)
もはや日本の産院のように「母乳の出が良くなるように」というメニューではないですね…(;・∀・)
こんな感じで出産翌日は慌ただしく過ぎていきました。いよいよ明日は退院です!
5/16(月) 8:15 -小児科医診察
お昼前に退院することになっていたので、新生児室に息子を引き取りに向かうとちょうど診察を終えた小児科の先生とばったり。立ち話でそのまま結果を聞くことになりました。
新生児、特に日本人・アジア人に多いそうですが、黄疸 (jaundice)が少し出ているので2〜3日以内に小児科にかかるようにとのことでした。ただ光線治療をするほどではなく、おしっこ&うんちがよく出て、元気に泣いていれば問題ないそうです。
それ以外は問題なく、退院OKの書類を出す手続きを進めておくね、とのこと。この小児科医のOKが出ないと退院できないのです。
9:00 -かかりつけ医診察
退院日もかかりつけ医が来てくれ、小児科医の診察結果をシェアします。次に会うのは6週間検診!
無事にお産が済んだのも先生のMichelleとLauraのおかげです♡ありがとう♡♡
10:00 -カーシートチェック
NYではカーシートがないと退院することができません。
カーシートのプロ?を名乗るお兄さんが現れ、きちんと持ってきているかチェックします。(今回は夫が昨日のうちに一度帰宅し、持ってきてくれていました)
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使い方や注意点を一緒に確認して、あとは退院書類を待つばかり。
10:30 – 退院手続き
小児科医の検診結果と身長・体重などの数値を記載した退院書類 (Discharge Paperwork)にサインをします。
と、ここで注意点。。
退院後すぐの小児科検診でも必要ですし、大事な個人情報であるこの書類。あとで細かく見ようと思ってパラパラっとだけ確認してサインして控えをもらってきたのですが、なんと他人の書類をお持ち帰り!!!
私は全然気づかず、帰宅後に病院から電話がかかってきて「タクシー代払うからすぐに持ってきて欲しい!」と……。疲れきった夫にお願いして届けてもらいました(>_<)ごめんよー。
たぶん間違えて渡しちゃったあの人、ポケットマネーでタクシー代くれたんだろうなー。アメリカでは個人情報の漏洩として訴えられてもおかしくないですからね(;・∀・)
病院側はもちろん、自分も困ることなのでサインする際は自分の書類かどうか必ず確認してくださいね◎
11:00 -退院
病院に到着してから約2日。怒涛の出産を終え、ついに退院!!(・∀・)
うちは車がないのでカーサービスのCarmelを手配していざ帰宅。行きは夫と二人だったのに、帰りはチビちゃんが一緒なんて不思議な気分でした(*´ω`*)
ここからは大変ながら幸せな育児生活の始まりです♡
まとめ
ブログ更新しなきゃなー、と思いつつ退院からもう一ヶ月以上経ちました。
うーん、正直何をしてたかあんまり覚えてないw でも振り返ると、おっぱいとおむつの繰り返しによる寝不足&産じょく期で本当に辛い日々は私は一週間ぐらいだったかなー、と思います。これは本当に夫の協力が大きかったです。ありがとう!
今でももちろん育児に追われてますが、少しはペースもつかめてきて、こうやってブログも書けるようになりましたし◎(ももの上に授乳クッションをのせて、そこで息子を寝せながら書いてますw)
運良く体験することができた、日本より短くて密度の濃い?アメリカの出産入院生活。これから出産する妊婦さんたちに役立てば嬉しいです♡
ではRyo@nydewebdesignでしたー!