こんにちはー、Ryo@nydewebdesignです。
出産後、落ち着いたら赤ちゃんの誕生を心待ちにしてくれていた家族に会いに、すぐにでも里帰りしたい!という人も多いのではないでしょうか?特に我が家は初孫なので、もうちょっと近ければ頻繁に会わせてあげられるのになぁ、と思っています(;・・)
里帰りに必要なのがパスポート。急な帰国に備えてなるべく早めに準備してあげたいですよね。
今回は赤ちゃんのパスポート申請方法についてまとめました。
※パスポート申請には出生届の申請が完了している必要があります。

日本・アメリカの両方のパスポートが必要
領事館で話を聞いたところ、日本とアメリカの両国籍を取得した場合は日本人でもあり、アメリカ人でもある…という状況のため、日本とアメリカの両方のパスポートを作成する必要があります。
イミグレではどちらのパスポートを出すのか?など細かい疑問はありますが、このへんは実際に帰国した時にまた記事にします。
アメリカパスポートの申請方法
パスポート申請ができる場所は郵便局 (USPS)、裁判所、パスポートエージェンシーなどです。なぜパスポートなのに郵便局?という謎は置いておきます。。。
郵便局&裁判所は通常手続きの人、パスポートエージェンシーは渡航日まで2週間を切った人が緊急で行く(手続き料が高い)という使い分けが一般的なようです。私たちは郵便局で手続きをしたので、そのプロセスを紹介します◎
最寄りのパスポートオフィスを探すにはこちらのページからどうぞ。
申請予約
まずはUSPSのHPで最寄りの郵便局がパスポート申請を受け付けているか確認します。申請可能時間も併せてチェック。(平日の10:00-15:00しか受け付けない場合が多い)
郵便局によってWalk-In Service (飛び込みOK)とAppointment Only (要予約)の場所があります。マンハッタンは大きな郵便局が多いからか、Walk-Inが多いみたいです。
予約は必ず電話で
予約を取るには専用の番号に電話します。
オペレーターと繋げるために自動音声で幾つか選択する必要があるので、英語が苦手な人は直接裁判所に行くかWalk-Inの郵便局に行ったほうが簡単かもしれません。
ちなみに私たちが行った時は「何度かけても電話が繋がらないから今受付しろ!」「ここではできません (ツーン」という押し問答が繰り広げられてました。。結局その人もそこで予約の電話をさせられて帰って行きましたけど……。カワイソ(´・ω・`)
私が電話したのが6/9、次に取れる最短予約がなんと6/21。2週間も先でした(´・ω・`)選べる日にちがかなり少ないようなので、早めに予約を取ることをオススメします!
両親が揃って行ける日を予め調整しておく
また、申請は両親が二人とも窓口で揃っている必要があるので旦那さんのお仕事の都合なども事前に確認しておきましょう。
どうしても片方しか行けない場合は追加書類DS-3053を提出しなければいけません。
余談ですが、予約が必要ってことは特別な担当者が来るのかと思いきや、普通に窓口のおばちゃんが担当でした。。。2時の予約なのにすごく待たされるし。予約の意味ねー!!!ヽ(`Д´)ノプンプン
書類の準備
次に書類の準備をします。必要書類は下記の通り。
1. Evidence of U.S. Citizenship
まずは子どもがアメリカ国籍を持っている証明書が必要です。普通ならBirth Certificate (出生証明書)があるはずなので、これでOK。コピーは不可です。
他に使えるものはPrevious U.S. Passport (以前のアメリカパスポート。期限切れでもよいが、ボロボロになっていないもの)、Consular Report of Birth Abroad (領事館発行の海外出生証明書)、Certification of Naturalization / Citizenship (国籍/市民権証明書)です。
ただ2番目の条件を考えるとBirth Certificateが便利です。
2. Evidence of Parental Relationship
子どもと代理申請者である人間が親子である証明が必要です。Birth Certificateは1のアメリカ国籍と2の親子関係を両方証明してくれるため、必要書類が1枚減ります 🙂
他に使えるものはConsular Report of Birth Abroad (領事館発行の海外出生証明書)、Adoption Decree (養子縁組の証明書)、Foreign Birth Certificate (戸籍抄/謄本 ※英語での翻訳文も必要)です。
ということで、手間を考えるとBirth Certificateが便利です。
3. Photo Identification
親の写真付き身分証明書。
アメリカの免許証がある人は免許証でOKです。もし申請する州と免許証の発行州が違う場合は、念のため日本のパスポートも必要と書いてあります。(多分いらないんじゃないかなーと思いますが)
免許証がない人はパスポートを持って行ってください。
4. Photocopy of Each ID Document
3.で提出する免許証 / パスポートのコピー。
免許証の場合は念のため裏表両面コピーしましょう。
5. DS-11
未成年者が申請する場合の書類です。フォームはここからダウンロードして記入するか、オンラインで記入したものをプリントアウトします。
署名は現地で行うので、事前にサインしてはダメです!フォームにもでっかく「サインするな」と書いてます。
次の海外渡航予定を書く欄がありますが、うちはまだ決まってなかったので空欄にしていたら「I don’t know」と書くように指定されました。(担当者によって違うかもしれないので空欄で持っていくのが無難かも)
6. Application Fee
パスポートのみ (80ドル) / パスポートブックのみ(15ドル) / パスポート&パスポートブック両方 (95ドル)+手続料25ドルがかかります。(2016年7月現在)
パスポートブックはメキシコ・カナダ・カリブ海&バミューダからの陸路の入国の際に使えるカード形式の身分証です。パスポートを持ち歩きたくない時に便利ですが、海外旅行と空路での入国には使えません。「全部パスポートで済ませる」という人はカードは不要かもしれませんね。
2018/9/17追記:長男の時はパスポートブックを作りましたが、結局パスポートがあればいいので、次男の時はパスポートのみ作成しました^^;
支払いは現金かチェック、マネーオーダー、デビットカードなど郵便局によって違います。クレジットカードは使えない所が多いので気をつけましょう。
赤ちゃんの写真の撮り方
上記書類に加えてパスポートサイズの写真を1枚用意します。
大人だったらドラッグストアなどで撮影してもらえますが、赤ちゃん、特に産まれたばかりの新生児を外で撮影するのは至難の業。ここは頑張って自分で撮影しましょう!
2018/9/17追記:USPSのロケーションによっては係の人が撮影してくれるところもあります。(15ドル程度)
電話して確認してみましょう。新生児の場合は白いブランケットを持ってくるよう言われる可能性があります。
英語の規定はこちらで確認できます。日本語では下記の通り。規定に反する場合は追い返される可能性もあるのでよく読んでくださいね。
- カラー写真 (モノクロ不可)
- 写真用の紙に印刷されていること
- 2×2インチ (51 x 51mm)のサイズ
- 顔のサイズが1インチ~1 3/8インチ (25~35mm)以内
- 最近6か月以内に撮影されたもの
- 白かオフホワイトの背景であること
- 顔が全て見えていてカメラをまっすぐ見ていること
- 自然な表情で両目が開いていること
- 普段着で撮影すること(※宗教上の理由で着用しているものは除く)
- 帽子や頭部を覆い隠すようなものは禁止(※宗教上の理由で着用しているものは除く)
- 顔全体が見えること、影で隠れていないこと
- イヤホン、その他ハンズフリーのデバイスは着用禁止
- 医療用器具、補聴器、眼鏡を普段着用している場合は着用可
- 暗いレンズの眼鏡は着用禁止(※医療目的の場合はその証明書を要提出)
- フラッシュなどで眼鏡が反射しているものはNG
多いですねー(´・ω・`)
オンラインサービスで印刷可能
実際にいちばん気にしないといけないのはサイズですが、ePassport Photo(英語サイト) で簡単にパスポートサイズの写真を作ることができます。
自宅でも印刷できますし、プリンターがない場合は近くのドラッグストアでピックアップも可能です。
UPSでも持ち込みデータのプリントアウトやオンライン受付をしてますが、UPSは2枚で10ドル (その場で撮影した場合)だったのに比べてepassportは4枚で9ドルちょっと。手間もかからずお得です 🙂
あとは背景ですが、私は白いバスタオルを床に敷いて子どもを寝かせて、機嫌がいい時に撮りまくりましたw
その中で運良く振り向いたやつを使ってます。影ができないようにライトの位置だけ気をつければ、iPhoneの写真で全然OKですよー◎
服は短肌着がちょっとはだけてセクシーwになってましたが問題なかったようです。
4〜6週間で郵送
上記書類&写真に問題がなければ申請後4〜6週間で郵送されてきます。といいつつ、3週間ぐらいで来たので時期によってバラバラかも。あの超絶おっっっっっそい窓口対応の割には早いです。
パスポート、パスポートカード、Birth Certificate (書類と一緒にホッチキスどめされて、後日郵送で戻ってくる)は全て別々の封書で送られてきます。うちはパスポート&カードが同日に、Birth Certificateだけ数日後に送られてきました。
Birth Certificateが戻ってこなかったらどうしよう(;・∀・)と不安だったけどよかった……。
これで息子の初めての身分証明書完成です!(∩´∀`)∩ワーイ
日本のパスポートの申請方法
続いて日本のパスポートを申請します。
出生届を提出した時に「新生児の旅券取得手続きについて」というお知らせをもらったので転記します。(こういうのが自動でもらえるあたり、日本は親切ですよね)
新生児の旅券取得手続きについて
外国で出生し、国籍留保の手続き(出生届)を済ませた重国籍の乳幼児が日本へ帰国する際、日本国旅券(パスポート)が必要です(出入国管理および難民認定法第61条)。出生届提出の1〜2ヶ月後、本籍地から戸籍抄(謄)本を1通取り寄せ、子供の戸籍の記載事項に間違いがないかどうか確認の上、パスポートの申請をしてください。
なるほど、こういうわけで日本のパスポートも必要なんですね。
必要書類
次に書類を用意します。
1. 写真1枚
下記、撮影規定です。
- カラー、白黒どちらでも可
- 正面からの撮影で、サングラス、スカーフ、帽子はかぶらないこと
- 背景は白、またごく薄い色で顔以外に他のものが写っていないこと
- 目がはっきり確認できること。メガネが反射したり前髪で隠れたりしていないこと
- 規定のサイズを満たしていること。縦45mm (1.77in) 横35mm (1.38in), 顔の長さ(あごから頭のてっぺんまで)が32mmから36mmの間 (1.26〜1.42in)であること
- 鮮明な写真であること。不透明なものや暗すぎるものでは旅券の作成ができません。コイン式スピード写真、ポラロイド写真は不可
- 6ヶ月以内に撮影されたものであること
サイズ以外はアメリカと特に変わりませんね。息子の場合は、顔の大きさが32mm〜35mm以内に収まっていたので流用できました!
2. 戸籍抄(謄)本 1通 (6ヶ月以内に発行されたもの)
FAXされたものやコピーは受け付けられないので、原本を用意しましょう。
3. その他
非ヘボン式表記、別名表記を希望する場合のみ、出生証明書 (Birth Certificate), 米国旅券、ソーシャルセキュリティーカードの原本いずれか一点の提出が必要です。
上記書類と領事館備え付けの申請書を一緒に提出します。
念のためBirth Certificateも持って行ってもらいましたが、申請してくれた夫いわく別名表記が不要の場合はやはり必要なかったそうです。
子供の併記について
平成7年 (1995年)11月1日より子供の名前を親のパスポートに併記する制度が廃止されました。但し、現在有効な親のパスポートに併記されている子供はその親のパスポートが無効になるか、或いは満15歳に達するまで有効です。
パスポートの交付について
通常、申請が受理されたその日から1週間後がパスポートの交付開始予定日になります。
申請手数料は$50 (12歳未満の申請者のみ)です。現金またはマネーオーダーでご用意ください。クレジットカードやパーソナルチェックの取り扱いはしておりません。
注意点としては、申請手数料は書類の提出時ではなく交付時に必要なので用意を忘れないようにしましょう。
受け取りについて
領事館備え付けの書類は事前に郵送で入手することも可能ですが、受け取り時はたとえ新生児であっても、必ず名義人本人が来館して受領してくださいとあります。
赤ちゃん連れての外出は大変ですが仕方ないですね。
また申請から6ヶ月以内に受領しないと失効しますのでご注意を。
8/30追記:授乳室あります!
本日、無事に受け取りに行ってきました(^_^)v
そして知ったのが領事館にも授乳室があるということ!エレベーターを挟んで反対側のトイレの横に授乳室が設置されていて、利用には鍵が必要です。係員のおじさまに聞けば鍵を渡してもらえます◎
中は二人がけソファと手洗いシンク、ゴミ箱、鏡とかなり簡素な作りですが、子どもを抱えて行かなきゃいけない時はすごく助かりますね♡私も授乳&オムツ替えをして安心して電車に乗って帰って来ました!
申請と受領、2回も領事館に行かないといけないのは面倒ですが、1週間でできるのはさすが日本!
以上で日本のパスポートの手続きも完了です(∩´∀`)∩ワーイ
まとめ
赤ちゃんの身分でパスポート2通なんて贅沢な子どもですよ(・3・)
では、年内には一度は日本に帰りたいなーと思うRyo@nydewebdesignでした!