昨日、31週目の妊婦検診に行ってきました◎すくすく育っているようで安心ですが、ここ何回かの検診で毎回勧められてきた「Tdap」ワクチンの予防接種。妊娠中のワクチン接種ってどうなの?と思い、調べてみました 🙂
Tdapワクチンとは
TdapとはTetanus(破傷風)・diphtheria(ジフテリア)・pertussis(百日咳)の抗原を一つにまとめた三種混合ワクチンのこと
アメリカでは7歳以下の子供はDtapという同効果のワクチン接種が義務付けられていて、11歳以降は効果を継続させるためにTdapの接種が義務付けられています。
百日咳の流行化が懸念
CDCによると、アメリカ国内の百日咳患者数は2012年に48,000人超を記録していて、これは1955年の63,000人に次いで多い罹患数でした。
百日咳は6ヶ月未満の乳児が罹患すると重症化し、死亡率が高くなるので生後2ヶ月でDtapを接種しなければいけません。
その赤ちゃんに触れる機会が一番多いのが家族なので、家族からの感染を避けるために、妊婦はもちろん、パートナーや産後手伝いに来る家族にも接種を勧めているというワケです。
ワクチンの効き目は数年程度
それでもいきなりは不安だったので、まずは母に私の接種歴を確認。(こういう時に母子手帳が役に立ちますね。お母さんありがとう!)すると「2〜3歳にかけて4回定期接種してるけど、やらなきゃだめなの?妊婦はなるべく余計なことしちゃだめよ!」と否定的。
あれ、じゃあ受けなくていいかも?♪
と思いきや、先生いわく「5年以内に予防接種を受けていないなら、免疫が低下している可能性があるから受けたほうがいい」と。「どうしても受けたくないなら必須ではないけど、新生児の接種は必須だし副作用もほとんどない」ということでした。
日本人は幼少期に一度定期接種をしただけで、その後は三種混合ワクチンをする必要がないので、20数年経った今、免疫が低下している可能性もあります。なので免疫力をキープさせるには定期的な予防接種が必要ということなんです。
それでも妊婦のワクチン接種は危険では?
Tdapは不活化ワクチン(Inactivated vaccine)なので、生ワクチンのように接種後にウイルスが体内で増殖することもほとんど無いようです。
生ワクチン接種後は、毒性を弱められた細菌やウイルスが体内で増殖して免疫を高めていくので、接種の回数は少なくて済みますが、十分な免疫ができるまで約1か月ほどかかります。一方、不活化ワクチンは、体内で細菌やウイルスは増殖しないため、十分な抵抗力[免疫]をつけるために複数回の接種が必要です。一定の間隔で2~3回接種して最小限必要な抵抗力[免疫]をつけたあと、約1年後に追加接種をして十分な抵抗力[免疫]をつける、というのが一般的です。-子どもと肺炎球菌.jp
ただしThinkerによると「体が弱っているときやワクチン中の病原体が強力であるときは、予防したい感染症そのものに感染してしまうのです。」とあるので、不活化ワクチンでもひどい副作用が起こったり、逆に罹患してしまう人もいるかもしれません。
あとは個人の考え方なので、「予防接種のリスク」と「罹患率のリスク」を天秤にかけて、どうしても抵抗がある人は断ってもいいかと思います。
私は「訴訟大国のアメリカがリスクがあるものをそんなに勧めないだろー(裁判に負けたら大金払わなきゃいけないし)」という楽観的な考えのもとw、昨日の検診でTdapの接種を済ませてきました。
熱っぽさや腫れが出るかもと言われてましたが、腕が少しだるくなったのと腕を上げると少し痛む以外は今のところ副作用もありません。
夫は別件で昨年接種を済ませていたので今回はなし。産後に遊びにくる可能性がある母は日本で四種混合ワクチンを受ける方向で話をしています。
もしアメリカで出産予定で日本から家族が手伝いにきてくれる場合は、念のためご家族にも四種混合ワクチンの接種をお願いしてみるといいと思います◎
日本では四種混合
2016年現在、日本では2012年8月以降に誕生した赤ちゃんや、これまでに三種混合(DPT)とポリオワクチンを一度も接種していない場合、四種混合ワクチン(DPT+ポリオワクチン)の定期接種が勧められています。
ポリオワクチンは以前は経口の生ワクチンが使われてきましたが、小児まひが起こるリスクが指摘されており、2012年9月から注射による不活性ワクチンに切り替わりました。
これから四種混合を受ける方はかかりつけ医にどのワクチンを使うか確認した後での接種をオススメします。
まとめ
ワクチン接種の危険性には賛否両論あります。子供の健康を守るのも親の務め。正しい知識で妊娠中から子供の安全を守っていきたいですね 🙂
では、Ryo@nydewebdesign でした!